地震・台風・火災など、私たちの生活には思いがけない災害がいつ起こるかわかりません。
大人であればある程度自分で判断して行動できますが、 子どもは突然の出来事にパニックになりやすい ものです。
だからこそ、家庭でできる防災訓練を親子で一緒に行い、災害時にどう行動すればいいのかを体で覚えておくことが大切です。
この記事では、 子どもと一緒に学べる防災訓練の具体的なやり方 を紹介していきます。
⏰ なぜ家庭での防災訓練が必要なのか?
- 子どもは非常時に「どう動けばいいのか」理解できていない
- 学校や園での訓練はあるが、家庭環境はそれぞれ違う
- 家族で避難経路や集合場所を共有していないとバラバラになる可能性がある
例えば、地震が起きたときに「テーブルの下に隠れる」と知っていても、家のどこに安全な場所があるのか分からなければ動けません。
また、火災のときに「煙を吸わないように低い姿勢で逃げる」ことを実際にやってみないと、本番では慌ててしまいます。
🧒 子どもと一緒にできる基本の防災訓練
① 地震時の行動訓練
- 揺れを感じたら「ダンゴムシのポーズ」(頭を守り丸くなる)を練習
- 家の中で安全な場所(机の下・壁際など)を確認
- 揺れが収まったら出口へ移動する流れをシミュレーション
👉 ポイント:ゲーム感覚で「地震だ!」と声をかけ、素早く身を守れるかを練習すると、子どもも楽しく学べます。
② 火災時の避難訓練
- 「お・は・し・も」(押さない・走らない・しゃべらない・戻らない)を繰り返し教える
- 煙を想定して、タオルを口に当てながら低い姿勢で移動する練習
- 家のどのドアや窓から避難できるかを確認
👉 ポイント:夜間に避難する想定で、部屋を暗くして懐中電灯を使って移動する練習をするとリアルです。
③ 避難経路の確認
- 自宅から避難所まで実際に歩いてみる
- 子どもの足でどれくらい時間がかかるかをチェック
- 危険な道(ブロック塀・川沿い・狭い路地)を確認し、安全なルートを選ぶ
👉 ポイント:散歩感覚で行うと、子どもも「遊び」として覚えやすいです。
📦 家庭で準備しておくべき防災グッズを一緒に確認
子どもと一緒に「非常持ち出し袋」の中身を確認することも大切です。
- 懐中電灯 🔦
- 携帯ラジオ 📻
- 水と非常食 🥫
- 救急セット 🚑
- 子ども用マスク 😷
- お気に入りのおもちゃや絵本 🎨(不安を和らげるため)
👉 ポイント:子どもに「これ何に使うの?」と質問してもらい、親が説明することで防災知識が自然に身につきます。
📱 情報伝達・連絡方法の確認
災害時は連絡が取りにくくなるため、事前に家族でルールを決めておくことが重要です。
- 電話がつながらないときは 災害用伝言ダイヤル(171) を利用する練習
- LINEやメールで安否を送る方法を確認
- 集合場所を「家の前」「近所の公園」「避難所」と段階的に決めておく
👉 ポイント:子どもにも「連絡できないときは○○公園に行く」とシンプルに伝えると安心です。
🎮 遊び感覚で学べる防災教育
子どもにとって「訓練=怖い・つまらない」では続きません。
遊びや日常生活に取り入れると、防災が自然と身につきます。
- 防災カードゲーム(避難時の行動をクイズ形式で学ぶ)
- すごろく形式で「地震がきた!→机の下へ」などのマスを作る
- おもちゃの懐中電灯で「停電ごっこ」をする
👉 ポイント:子どもが楽しみながら学べる工夫をすることが継続の秘訣です。
👨👩👧 家族全員での訓練が大切
防災訓練は子どもだけでなく、大人も含めた「家族全員」で行うことが大切です。
父母・祖父母・子どもそれぞれの役割を決めると、実際の災害時に混乱を防げます。
- 父:避難経路の確認、重い荷物の運搬
- 母:非常持ち出し袋の管理、子どもの安全確認
- 子ども:自分の持ち物(リュックや水筒)を持つ
👉 ポイント:役割分担を明確にすることで「自分がやること」を子どもも意識できるようになります。
✅ まとめ
子どもと一緒に防災訓練を行うことは、災害から命を守るだけでなく、 「家族の絆を深める機会」 でもあります。
- ⏰ 地震・火災・避難経路をシミュレーションする
- 📦 防災グッズを一緒に確認し、使い方を学ぶ
- 📱 連絡方法・集合場所を事前に決めておく
- 🎮 遊びやゲーム感覚で楽しく学ぶ
「いつか来るかもしれない災害」を意識して、今日から少しずつ防災訓練を取り入れてみましょう。
小さな積み重ねが、家族の命を守る大きな力になります。
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