地震や台風、大雪など、突然の災害でライフラインが止まってしまうと、まず困るのが「食料」です。
しかし、いざという時のために非常食を買っても、「気づいたら賞味期限切れになっていた…」という経験をした人も多いのではないでしょうか。
そんな悩みを解決する方法が 「ローリングストック法」 です。
これは、普段の食生活に「備蓄」を組み込み、無理なく続けられる食料管理術。今回はその具体的な方法とコツをご紹介します。
🔄 ローリングストック法とは?
ローリングストック法とは、「普段食べている食品を少し多めに買っておき、日常的に消費しながら常に一定量を備蓄する」方法です。
たとえば、レトルトカレーを常に5袋ストックしておき、1袋食べたらその分を補充する。これを繰り返すことで、「食べながら備える」 ことができます。
この方法なら、
- 賞味期限切れを防げる
- 普段から食べ慣れた味を災害時にも食べられる
- 無理のないペースで備蓄ができる
というメリットがあります。
🍚 どんな食品をストックすればいい?
災害時に役立つ食品のポイントは、長期保存できて・調理が簡単で・栄養が取れることです。
おすすめの食品をジャンル別に紹介します。
- 🍚 主食系
アルファ米、パックご飯、カップ麺、乾麺、シリアル、クラッカー - 🥫 おかず系
缶詰(ツナ・サバ・焼き鳥・大豆など)、レトルトカレー、レトルト丼の素 - 🍲 スープ・汁物系
即席みそ汁、カップスープ、乾燥わかめ、スープパスタ - 🍫 おやつ・間食系
栄養補助食品(カロリーメイトなど)、チョコレート、ビスケット - 🥤 飲料・その他
ミネラルウォーター、野菜ジュース、粉ミルク、スポーツドリンクの粉末
これらを「普段の食事に取り入れやすいもの」を基準に選ぶと、自然に消費しやすくなります。
📅 消費と補充のサイクルを作るコツ
ローリングストック法のポイントは 「使ったら補充」 です。
うっかり忘れないための工夫も大切です。
- 📝 リスト化する
冷蔵庫や収納棚に「備蓄品リスト」を貼り、残数を確認しやすくする。 - 📆 定期点検日を決める
毎月1日や防災の日(9月1日)などに「在庫チェックの日」を設定。 - 🛒 買い物ルールを作る
パックご飯を1つ食べたら必ず同じ数を補充、というルールを徹底。 - 📦 置き場所を決める
「ここは備蓄用」と家族で共有することで、勝手に減っても気づきやすい。
👨👩👧 家族に合わせた工夫
備蓄は家族構成によって工夫が必要です。
- 👶 子どもがいる家庭
離乳食や粉ミルク、おやつなどを忘れずにストック。 - 👴 高齢者がいる家庭
噛みやすいレトルト食品や、塩分控えめの缶詰を用意。 - 🩺 持病がある家族
減塩食品やアレルギー対応食、常備薬を一緒に管理。 - 🐶 ペットがいる家庭
フードや飲料水も忘れずに。
🏠 保存方法の工夫
せっかく備蓄しても、いざという時に見つからなければ意味がありません。
- 📦 収納ボックスを活用
非常食専用のケースを作って、家族にわかりやすく置いておく。 - 🌡️ 温度管理に注意
高温多湿を避け、直射日光の当たらない場所に保存。 - 🚪 複数の場所に分散
キッチンだけでなく寝室や車にも小分けで置いておくと安心。
✅ まとめ
ローリングストック法は「無理なく続けられる食料備蓄の方法」です。
- 普段食べる食品を多めに買って常に循環させる
- 家族に合わせた食品を選ぶ
- 定期的にチェックする
この3つを意識するだけで、いざという時の安心感が大きく変わります。
「特別なことをするのは大変…」と思う方も、まずはレトルト食品や缶詰を1〜2品多めに買うところから始めてみてください。
続けるうちに、それが自然と「家庭の防災力」につながりますよ。
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